偏食のある子どもについて、偏食があると言っても、食べられない程度もその理由も様々なものがあります。偏食に至る具体例をいくつか紹介していきます。
1.こだわりが強い
興味や関心の幅が狭く、「〇〇でないとだめ」などのこだわりが、食べられるものを限定することがあります。同じ食材でも、特定のメーカーに固執するということも珍しくありません。
2.はじめてに弱い
初めての場所やものに対して大きなストレスを感じるタイプの子がいます。そういった子は、食べ物に対しても、知っているものでなければ不安を感じ、食べられなくなります。
3.過去の嫌な経験
以前その食材を食べた際に、熱くてやけどをした、飲み込めなくて苦しかったなど、イヤな経験をすると、次に同じ食材が出た際に、拒否反応を起こすことがあります。
4.感覚の過敏や鈍麻
偏食のある子には、聴覚や視覚、嗅覚、味覚、触覚の感覚が過敏だったり鈍感だったりする特性があることが少なくありません。こうした特性が、食べられない原因にもつながります。
5.消費エネルギーの少なさ
偏食がある子には、活発に運動する機会が乏しくて消費エネルギーが少ないケースもあります。その場合は、お腹が空かず食べる気にならない、食べる時は好きな物だけという状態になりがちです。
6.口腔内の不器用さ
食べ物を飲み込みやすい形にするためには、口の中で様々な動きが必要になります。舌の動きが悪いと、食べ物を噛んでひとかたまりにする咀嚼が上手にできず、偏食につながる要因になります。
偏食対応で気を付けるべき点は、食べることでイヤな経験をさせないことです。上記のような理由があるにもかかわらず、無理強いをするとストレスとなり、更なる偏食につながる可能性があります。まずは偏食について理解を深めることが対応の第一歩です。
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