子どもを変えない

「医療モデル」と「社会モデル」という言葉を聞いたことがありますか?

子どもへの支援を考えるうえで重要な2つの考え方です。

「医療モデル」とは、子どもの行動の原因がその子自身にあると捉え、治療やリハビリで多数に近づけようとする考え方のこと。

一方、「社会モデル」は、社会の障壁で障害が生じると捉え、環境を変える考え方です。(前回ブログの「合理的配慮」にも関連しています)

例えば、歩行が困難な子どもが段差や階段を上るのが難しい場合、車いすやスロープを用意します。発達支援でも同様で、子どもの不適切な行動には、その行動を誘引する環境を変えることが求められます。

事業所における支援においては、「社会モデル」の視点を持つことが大切です。

不適切な行動があった際、周りの環境が適切であったかどうか。

何が要因になったのか、子どもの様子だけでなく、刺激の多さ(音が大きかった?匂いが嫌だった?照明が明るかった?等)や周りの環境に目を向け、何が要因かを考えましょう。

また、子どもが言ったことをそのまま繰り返して、ありのまま受け止めることも大切です。「ごはん食べない!」という発言に対して、そのまま「食べたくないんだね」と繰り返すことで、子どもは保育者への信頼を高め、心の安定にもつながっていきます。

私たち大人はついつい、子どもの「できない」を「できる」にしなければ!と考えがちですが、一人ひとりをありのまま受け止め、子どもではなく、環境や保育者の関わり方を工夫していくことが大切です。

↓こちらの書籍を参考にしました

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