「メルトダウン」という言葉をご存知ですか?
メルトダウンは、発達障害のある人に見られることが多いパニックの一種です。
かんしゃくと似た状態で見分けがつきにくいですが、両者が起こるメカニズムは大きく異なります.
・かんしゃくの原因
「要求が通らないことで生じる欲求不満」
・メルトダウンの原因
積み重なったストレスで、セルフコントロールが一時的に失われる現象です。外部からの情報や刺激を脳が処理しきれず、目の前の状況に対応できなくなります。かんしゃくのように「欲求不満」が原因ではないので、欲求が満たされれば収まるということもない。
・かんしゃく・メルトダウンが起こった時ときの5つの基本
1 安全を確保しながら、落ち着くまで見守る
→危険な行為をすることがありますが、本人や周囲の子がケガをしないように、安全の確保が大切です。
2 職員は慌てず、冷静に淡々と対応する
職員が慌ててバタバタするとそれが刺激となり子どもはますます興奮してしまいます。淡々と対応するように心がけましょう。
3 子どもの要求にむやみに応えない
かんしゃくは要求が通らない欲求不満が原因なので、要求が叶えば収まります。
しかし、毎回その要求に応えていると叶えるための手段となり、かんしゃくを起こしやすくなります。
「ちょうだい」「貸して」などが言える練習をするなど代わりの方法を身に付けられるようにしましょう!
4 気持ちを切り替えやすいように手助けをする
かんしゃくやメルトダウンが起こったら、大人ができるのは、子どもが落ち着きを取り戻すまで近くで見守ることだけです。
場所を変えるなど気持ちを切り替えられるような支援を考えていくことが大切です。
5 落ち着いたら、子どもの気持ちに寄り添い受容する
興奮・混乱状態の子どもに話しかけても、その声は子どもの耳に届きません。
少し落ち着きを戻したら、「つらかったね」「○○したかったんだね」などの子どもの気持ちに寄り添う言葉をゆったりとしたトーンで語りかけましょう!
子どものかんしゃくやメルトダウンを受け入れつつも子どもが自分の気持ちを他の方法で伝えれるよう療育に努めて参ります。
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