かんしゃくが起きたときの関わり方

かんしゃくを起こしてしまうのは、子どもがつらい状況にある時です。特に、かんしゃくを起こしている時、子どもは興奮状態に陥っているので、本人もどうしたらいいのか分からず、強い不安や恐怖を感じています。

かんしゃくを起こさないように環境を整えていてもかんしゃくが起きてしまうことはあります。激しいかんしゃくが起きたときの関わり方のポイントを4つご紹介します。

1.安全確保

本人や周りの子がけがをしないことを最優先にしましょう。かんしゃくで極度の興奮状態になると周囲に乱暴な行為をしたり、自分の頭を壁に打ち付けるなど、自傷行為をする子もいます。投げたら危険なものがあれば撤去する、周囲の人を別の部屋に移動させるなど、環境を整えることが最優先です。

2.クールダウン

静かな場所に移動し、気持ちが落ち着くまで待ちましょう。対応の際に慌てて、声をかけたり、身体に触れたりするとさらに興奮してエスカレートする場合もあります。上記の安全確保をしたうえで、落ち着くまでは必要以上にかまわず、近くでそっと見守りましょう。その際移動が可能であれば、人のいない静かな場所に移りましょう。

3.子どもが落ち着いてから話をする

興奮している時に話しかけても、子どもの耳にはなかなか届きません。気持ちが落ち着いてから話をしましょう。かんしゃくを起こして暴れるなどしたことを叱るのではなく、「いやなことがあったんだね」と子どもの気持ちに寄り添いましょう。

4。落ち着くことができたらほめる

かんしゃくを起こしている間は、決して一人にせず、近くで寄り添いましょう。混乱の最中に必要以上に関わるのは逆効果ですが、放置される経験は心に傷を残す恐れがあります。子どもが落ち着いたら、落ち着けたことをしっかりと褒めてあげましょう。

かんしゃくを起こさない環境づくりを最大限していても、ゼロにすることはとても困難です。いざ起きてしまった時に、慌てて対応することがないように事前にルールを子どもと共有し、4つのポイントを抑えながら冷静に対応することが大切です。