「勝ち負け」にこだわる子へ

子どもの中には、物事の「勝ち負け」にとても執着を見せる子どもがいます。例を挙げると、遊びの鬼決めのジャンケンで負けたときに手が出たり、運動会の徒競走の練習で走っている途中に差がついてしまい、ゴールする前に大声で泣いてしまったという事もあります。

もちろん単純に「ただの負けず嫌い」という事もあるかもしれませんが、「勝ち負け」への執着がとても強い子どもには「負ける経験」を積ませて、慣れさせなければなりません。

次に「負ける経験」の一例をあげます。

UNOやトランプなどのカードゲームを用意します。そして子どもとカードゲームで遊ぶのですが、ここで大事なことが、大人が出来るだけ子どもを「負ける寸前」まで追い詰めることです。そして最後の最後には勝たせてあげましょう。

この「追い詰める→勝たせる」というサイクルを繰り返しましょう。するとどこかのタイミングで〈今日は子どもに勝っても大丈夫だな〉と思えるタイミングが見えてきます。例えば…

・負けそうになると、いつも表情が険しくなるが今日はそうじゃない

・追いつめられると、いつも目が吊り上がるが今日はそうじゃない

といったような場合で、その時はためらうことなく大人が勝ちにいきましょう。勝負がついたら、負けた子に「『ま、いっか』って言ってごらん」と気が楽になるスキルを教えてあげましょう。そして次回以降に、勝負して子どもが負けた時、取り乱さずに「ま、いっか」と言えたら、しっかりと褒めてあげましょう。

こちらのリンクの書籍を参考にさせていただきました。

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放課後等デイサービスいろは・ハチドリ

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