望ましくない行動をしてしまう原因~誤学習の観点から~

・思い通りに物事が進まなかった時に癇癪を起こす

・「玩具を貸してほしい」と言葉にして伝えるよりも先に手がでてしまう

・・・

このような場面に遭遇した時、どのように声をかけるべきか悩むことがあると思います。

望ましくない行動をしてしまう原因のひとつに、以下のことが挙げられます。

未学習 経験がゼロ どうしたらいいか分からない状態

誤学習 過去に経験したことで、間違った行動を「自分にとって都合のいい結果を   もたらした方法」として繰り返す状態

過学習 こだわりや経験したことが残ったままで、柔軟な行動がとれなくなる状態

それぞれの状態について、詳しくみていきます。

未学習の例です。

「貸してほしい」や「代わってほしい」などのやりとりを知らない、などの

正しいコミュニケーションがわかっていない状態をさします。

次に、誤学習の例です。

欲しい玩具があったときに、泣き叫ぶと玩具を買ってもらえたという経験から

次の同じような場面でも泣き叫ぶという行動をとるなどが挙げられます。

次に、過学習の例です。

同じ道順でないと帰れない、いつもと同じ順番通りに本が並んでないと

気になって落ち着かないなどの状態がみられます。

また、特定の玩具へのこだわりや、人を叩いて玩具を獲得するやり方に固執する、

などが挙げられます。

次回は、誤学習の観点から、いろはでの療育の様子をご紹介します。

放課後等デイサービスいろは