褒めるときの「前後比較」

子どもが、ある行動をした時、「褒める/褒めない」を決める基準はどこにあるのでしょう。常識に照らして「良い行動」だったら褒めるでしょうか?


褒める基準は「子どもの成長」にあると思います。
過去のその子と比べて、今の方ができると感じたら、それこそ褒めるチャンスです。言い換えると、過去と現在を比較する「前後比較」で褒めるのが大事、と言うことができます。

昨日よりもキレイに掃除できたね」
「前は3回言ったらできたけど今日は2回だけでお片付けできたね」

と言ったように、前回よりも良くなったことを強調する褒め方は、効果も出やすいのです。

子どもを褒めようとしたときに、「どこを褒めていいかわからない」「褒めるところが見つからない」と言う人がいます。
そういう人は、大人の見方を褒める基準にしてしまっているのかもしれません。あるいは、「これくらい、できて当たり前」と思っているのかもしれません。
この考えはどちらもNGです。

大人にとって当たり前のことを、特性のある子どもの多くは、とても大きなエネルギーを使って実行しています。
「誰にでもできる当たり前のこと」と思うのではなく、「これができるのはとてもすごいこと」と言う視点を持って、接すれば、いい行動は自然と見つかるでしょう。

こちらのリンクの書籍を参考にさせていただきました。

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放課後等デイサービスいろは・ハチドリ