褒めて、伸ばす

特性のある子どもは、他の子ができることが上手くできないなど劣等感を持ってしまいがちです。本人もそれを感じており、自信を育んでいくことが難しいものです。

そこで、大事なのが「褒める」こと。

小さなことでも「できた」を見つけて褒めることで、自分のことを見てくれている人がいるという安心感や自己肯定感の獲得につながります。

そして自己肯定感が高まってくると、気になる行動が少しずつ減り、落ち着いてきます。

褒める際のポイント

  • すぐその場で褒める

 特性のある子どもは、時間の概念や「それ」「あれ」「あのとき」などの代名詞が理解が難しい場合があります。できたその場で褒めることが大事です。

  • 褒められたことがわかるように褒める

 当たり前のようですが、大切なポイントです。褒められたことが上手く伝わっていない場合があるので、その子が「褒められている」とわかるように伝えましょう。近くに行って名前を呼んだり、視線を合わせながら褒めたり…。頭を撫でたり、握手をしながら褒めることも有効ですが、身体接触を嫌がる子もいるので、その場合はシンプルな言葉かつ笑顔で褒めましょう。

  • 小さな成果を見逃さない

「机に10分間座れた」「足し算ができるようになった」など、普通のことのように思えることでも、特性のある子にとっては大きな壁を乗り越えた瞬間といえます。できなかったことができるようになった時には、見逃さずに褒めましょう。

  • 言葉や態度で褒めていることを表現する

 特性によっては、言葉で伝えたほうがわかりやすい場合と、表情や態度で示したほうが理解しやすい場合があります。子どもの反応を見ながら、その子が理解しやすい方法で褒めることも大切なポイントです。

1人ひとりに合った褒め方を考えながら、子どもたちの安心感や自信につながるような声かけをこれからも心がけていきます。

↓こちらの書籍を参考にしました

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